2022年4月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】佐藤綵雲 【硬筆】佐々木笙扇

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 五段>
渡邉 寿鶴
きりっとした線、形も良く見事です。氏名も丁寧!
<小4 三段>
村田 星夜
線は細いけれど中心に書かれ、スッキリと感じます。
<小4 初段>
青木 史織
軟らかな線、堂々とした文字でとても良い。
<小4 初段>
谷 駿佑
「木」のたて画少しかたむいたがていねいに書けました。
<小5 九段>
青島 和
新しい芽ぶきを感ずる、ひらがなも形よく書けました。
<小5 九段>
遠藤 有衣
筆の入り方良く特に「し」は目をひきました。
<小5 七段>
末永 実以
漢字と仮名のバランスが良くとれていて清々しい作品。
<小5 五段>
中澤 日菜
切れのある線、すっきりと明るくまとめました。
<小6 特待生>
深谷 志歩
氏名も含め厳しくしっかりした線に圧倒されます。
<小6 十段>
浦 ひまり
紙面いっぱい、伸びやかな線で横画も良い仕上がりだね。
<小6 八段>
新村 奏斗
手本を良く見て丁寧な書きぶり、はねの部分きれい。
<小6 六段>
鈴木 紬
文字の位置を考えてゆっくりと、とめ、はねが美しい。
<小6 五段>
山本 里優
あたたかみのある文字。特に縦画がきれいです。
<小6 初段>
永田 凛
「感」の心が接したね。でもしっかり取り組みました。
【選出所感】
4年生の「白梅」どの作品もとてもしっかり書けていました。梅は種類も沢山あって、色も白、ピンク、紅と様々ですね。それと同じように「白梅」の書も、豊かな白梅、凛とした白梅、八重の白梅、清楚な白梅など、作品を見ていて楽しかったですよ。みなさんは書く時、どんなイメージを持って書いたのでしょうか。「四季の書」では、花や動植物に関する課題も良く出ます。お手本を見て書くことも大切ですが、先ずはイメージを豊かにして、たのしく筆を動かすことを一番にしてみましょう。
5年生!皆さん本当に力がついてきましたね。基本のハネ、トメ、ハライをマスターして、それぞれが、何か様々な花の芽を思いうかべたような書き振りでした。寒さの中に耐えた芽、桜のようにいくつものかたまりを持った芽、一輪、また一輪と開花していく芽。5年生の成長を見るような「新芽」ばかりでした。輝け!花開け6年生!
6年生の「感謝」人生の一区切りですね。小学6年間、校庭の桜の木の下でとった入学式の写真からはじまり、授業参観、運動会、修学旅行など、いろいろな学校行事がありましたね。少しでも良い小学校生活を過ごしてもらえるようにと、先生方や保護者の方が手助けや工夫をしてくれたことと思います。そんな周囲の方々に対する「感謝」の思いが伝わる作品を書いてくれたことを嬉しく思います。上手にきれいに書き写すことより、「思いを伝える」ことが大切なのです。

[岡田明洋記]

硬筆

<小4 八段>
渡邉 寿鶴
伸びやかな明るい線で堂々と立派に書けましたね。
<小4 三段>
小泉 奈央
文字の大きさ良し、字形も美しいです。
<小5 十段>
青島 和
向勢の落ち着いた構えで優しさが感じられる書き方です。
<小5 九段>
遠藤 有衣
気持ちの入った伸びやかな筆運びでいいですね。
<小5 1級>
土屋 凜佳
中心が通りハネやハライが美しいです。
<小6 特待生>
深谷 志歩
線が素直で名前も良く正しく書いています。
<小6 特待生>
浦 ひまり
一画一画丁寧な線質で素直さを感じます。
<小6 九段>
佐久間 大和
マス一杯の書き振り、正々堂々の字形が素敵です。
<小6 七段>
川﨑 汐音
起筆がしっかりできていて字形も整っています。
<小6 五段>
鈴木 紬
ていねいにゆったりと気持ちの入った作品です。
【選出所感】
4年生のみんな「飛」という字がとてもしっかりとかけていました。字形がとりにくい字ですね。書き順を間違えると左右の空間が同じになりません。3行目はほとんど偏と旁の字で、画数が多かったので、最後の一枚まで緊張感をもって書くのが難しかったようです。落ち着いて、最後の24字目まで書いた子が掲載されました。
5年生で特に気をつける字は「情・可・独・非」かな。5年生の文字を見ますと、文字を丁寧に書くという意識はしっかり育っています。起筆・転折・収筆、特に収筆のはね・とめ・はらいに注意して書くと最上級生らしい文字になりますよ。少し横画を短く書くようにすれば、スタイルが良くなりスッキリとした硬筆作品になります。
6年生は小学校で習う漢字の集大成です。「盛・専・善・若・蔵」のようなスカイツリー型の字形をした字は少し高さを低くするつもりで書く工夫が必要です。反対に「胸・吸・段」のような2棟型、「潮」のような3棟型の字は、偏と旁をくっつけることなく、懐の広いゆったりとした構造にしましょう。四月からは、ペン字表記です。もう一度正しい持ち方と軸の角度を意識してみましょう。そうすれば、ますます大人の書き振りに近づいていきます。今後の成長が楽しみです。

[岡田明洋記]