2026年10月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨米芾張李明帖」
其次賀八帖餘餘

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【手本解説】
米芾も若かりし頃、顔真卿を習っていたことがあります。其の向勢の構えなど顔真卿の影響かもしれません。この字も縦画二本を下の横画から突き出して下部の存在感を大きなものにしています。次は、私のものよりもっと小さく書いて頂いても良いです。賀は、力を力強く大きく太く書いてから貝を右に寄せて書いています。これぞ左傾の構えを表現した米芾行書の大きな特徴だと思います。八は二画を細い連綿線で結んでみて下さい。原帖はまさに綿一本の線で描かれていますので。帖もやはり、サイドが高く、旁の占を締めて書いています。筆順は、前回書かれた帖よりも判然としています。餘は、偏が草体で、旁が行書というのはセオリーではないですね。余の構え方も左傾にはなっていません。これなど、米芾の気負はないところの手紙文だからの造形だからこその構えなのかもしれません。はねの押し出しかたは空海のそれに良く似ています。

[岡田明洋]