2022年6月 優秀作品【中学生】

選者選評
【毛筆】沖村春岑 【硬筆】望月碧雲

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<中1 九段>
村田 花音
伸び伸びとしていてスケールの大きさを感じます。
<中1 八段>
川﨑 汐音
強い線がとても魅力的。名前も落ち着いて書けました。
<中1 八段>
鈴木 紬
ていねいにしっかりと書けています。きれいな作。
<中1 1級>
梶山 莉奈
真面目な書きぶりで好印象を与えます。
<中2  九段>
須藤 日奈子
筆の上下動や穂先の開閉がしっかりとあり、すばらしい。
<中2 四段>
須藤 夏乃子
大きな筆の動きが気持ち良く、すがすがし作。
【選出所感】
中学一年生は、一か月ぶりの楷書でしたね。四月に書いた「前進」のように気脈本意ではなく、トン・スー・トンのリズムで右上がりの構成で書いてもらえたらよかったですね。
特待生に挑んで、合格をもらえなかった生徒さんは、これで気持ちがなえてしまうことがないようにしましょう。努力しても結果がついてこないときは、これからも沢山あると思います。自身の取り組みの姿勢に足りない点はなかったか、問題点・課題は何なのか。と考えてみましょう。ピンチはチャンスなのです。秋の昇段試験に向かって、今から準備を始めましょう。
二年生・三年生の課題の行書「雲海」ですが。気脈を大切にした力作が多かったです。離れている線・書かない線も気持ちが連続する字を書いてくれましたね。大人の部の選出所感に近頃よく書いている「俯仰法」という方法で是非みなさんも運筆をしてみてください。筆の進む方向にすこし軸を倒すと裏までよく墨の入った線になりますよ。

[岡田明洋記]

硬筆

<中1 七段>
鈴木 紬
漢字は大きく仮名は小さく、バランスの良い作。
<中1 4級>
杉山 寧音
一字一字丁寧に熱心に取り組めています。
<中2 八段>
須藤 日奈子
一字の中にも強弱があり流れのある作です。
<中3 二段>
鈴木 悠生
懐が広くゆったりとした作です。
【選出所感】
中学生の課題は昨年秋の昇段試験の時は、漢詩と俳句でしたが、硬筆検定に対応するためには、一字一マスで書くのは無理でしたので、四月からは漢詩の釈文とすることにしました。つまり四月から難易度が増したということです。それにも関わらず、赤鉛筆で一度書いた上から、先生になったつもりでペンで直すという方法が効果的だったようで、とても上達しました。マスのラインや、点線をチェックポイントにして文字の位置を確認するということもできているようです。ペン先が少し太くなったようなら、新聞紙でペン先をこすってみると良いかもしれません。包丁やナイフを新聞紙の上で刃の角度を15度位にして、30回ほど研ぐだけでとても切れ味が良くなると聞きました。今月の一般部のお手本を書く前に新聞紙で10回くらいこすりました。気分的なことかもしれませんが、ペン先がとがり、線が少しシャープになった気がします。線が太いなと思ったらぜひ試してみましょう。

[岡田明洋記]