選者選評
【毛筆】鈴木白峰 【硬筆】石神澄璇
毛筆
※作品は押すと単体で表示されます
【選出所感】
「小春日和」こはるびよりと読みます。晩秋から初冬にかけてのあたたかな晴天を言います。春の暖かい日と間違えないようにしましょう。急に一月なみの寒さになってしまいました。冬の季語である小春日和。このような語句を書くことで昨今の異常気象について考えてもらえると嬉しいです。
「小春日和」こはるびよりと読みます。晩秋から初冬にかけてのあたたかな晴天を言います。春の暖かい日と間違えないようにしましょう。急に一月なみの寒さになってしまいました。冬の季語である小春日和。このような語句を書くことで昨今の異常気象について考えてもらえると嬉しいです。
皆さん良く書けていますが、掲載された方とそうでない方を比べると連綿線が表現されたかどうかの違いです。小の点から点へ、春の二画目から三画目へ、日の三画目から四画目へ、和の偏から口の一画目へと、ボールをパスするような流れが大切です。お手本を多く見ても、一画一画を見てしまうようだと流れを表現できません。手本の上を指先になぞって、次の画の方向をしっかりと確認して書くと良くなります。
[岡田明洋]
硬筆
小嶋 明里 | 小野 奏 |
末永 実以 | 山本 里優 |
浦 ひまり | 深谷 志歩 |
【選出所感】
一マス一文字で配字した俳句は安定感があります。皆さんとても字形が良く、安心して鑑賞することが出来ました。しかし、毛筆の所感で記しましたように、連綿線を意識して書くともっと良い作品になると思います。”もみじ””ても”なども三文字連綿、二文字連綿で書いてみても良かったです。漢字はやや仮名より大きく、ゆったりと懐広く書けました。”書”は二行目の一番見映えのするところにありますので、お手本より横広に書くと紙面が充実するかもしれません。
“の”は乃が字母ですね。これが分かっていれば、乃の書き順を間違えることはないですね。「ふ」は実は行書の不から平仮名の”ふ”になりません。隷書という書体を走り書きしたものを更に崩して”ふ”となったのです。
一マス一文字で配字した俳句は安定感があります。皆さんとても字形が良く、安心して鑑賞することが出来ました。しかし、毛筆の所感で記しましたように、連綿線を意識して書くともっと良い作品になると思います。”もみじ””ても”なども三文字連綿、二文字連綿で書いてみても良かったです。漢字はやや仮名より大きく、ゆったりと懐広く書けました。”書”は二行目の一番見映えのするところにありますので、お手本より横広に書くと紙面が充実するかもしれません。
“の”は乃が字母ですね。これが分かっていれば、乃の書き順を間違えることはないですね。「ふ」は実は行書の不から平仮名の”ふ”になりません。隷書という書体を走り書きしたものを更に崩して”ふ”となったのです。
[岡田明洋]