選者選評
【毛筆】濱田芳竹 【硬筆】大村清琴
毛筆
※作品は押すと単体で表示されます
【選出所感】
行書は、「曲線、連続、省略」の三つのポイントを意識しましょう。早く書くのではなく、滑らかに書くように。早く書いて急ブレーキはいけません。「海」と「魚」を立派に、「の」と「人」が少し小さくして紙面をまとめたかったですね。
つなげる意識を持つためには、常に次の画を狙うことです。早く書いて、次の画を見失ってはいけません。紙面から筆を離さないように気をつけましょう。
「遊雲」二年生も、三年生も大変良く書けていました。ただ、「遊」は横に三つのパーツ、「雲」は縦に二つのパーツです。これらが分解している様に見えた作品は、掲載されなかったのかな。文字の中の懐の広さと、求心性のとらえ方。相反するようなことですが、自分の美意識をもって作品を創作しましょう。マネするだけでなく、「創造」する力を大切にしていきましょう。
行書は、「曲線、連続、省略」の三つのポイントを意識しましょう。早く書くのではなく、滑らかに書くように。早く書いて急ブレーキはいけません。「海」と「魚」を立派に、「の」と「人」が少し小さくして紙面をまとめたかったですね。
つなげる意識を持つためには、常に次の画を狙うことです。早く書いて、次の画を見失ってはいけません。紙面から筆を離さないように気をつけましょう。
「遊雲」二年生も、三年生も大変良く書けていました。ただ、「遊」は横に三つのパーツ、「雲」は縦に二つのパーツです。これらが分解している様に見えた作品は、掲載されなかったのかな。文字の中の懐の広さと、求心性のとらえ方。相反するようなことですが、自分の美意識をもって作品を創作しましょう。マネするだけでなく、「創造」する力を大切にしていきましょう。
[岡田明洋]
硬筆
【選出所感】
中学一年生はまだ行書に慣れていないのが分かります。なぜなら誤字を書いてしまうからです。虚画と実画をしっかり区別して書いていませんね。虚画は見えない線であり、実画は見える線のことです。「気」で言うと旧字体の「氣」を用いて、三画目と四画目の線は、本来は虚画ですが、そこをつないで見えるようにして書きます。「宇」の四画目と五画目も本来は虚画ですが、連続した線で書きます。行書は、実画と虚画の連続的な運筆で表現されることをもっと意識して、間違った字を書かないように注意しましょう。
二年生、三年生となると、字粒も小さくなって、その分文字数は多くなり、一文字の中の連続性も、又、文字ごとの連綿線も多くなりますが、とてもゆとりをもって運筆をしています。ゆとりというのは、文字の懐の広さに反映してきます。ひまりさんの「在、神、澄」莉奈さんの「静、端」など温和な表現が出来ていました。また偏と旁の文字だけでなく、紬さんが書いた「慮、筆」のような単体の漢字でも、頭でっかちに書けば、懐が広く感じられます。さあ、ゆったりとゆとりのある書き方を心掛けましょう。
中学一年生はまだ行書に慣れていないのが分かります。なぜなら誤字を書いてしまうからです。虚画と実画をしっかり区別して書いていませんね。虚画は見えない線であり、実画は見える線のことです。「気」で言うと旧字体の「氣」を用いて、三画目と四画目の線は、本来は虚画ですが、そこをつないで見えるようにして書きます。「宇」の四画目と五画目も本来は虚画ですが、連続した線で書きます。行書は、実画と虚画の連続的な運筆で表現されることをもっと意識して、間違った字を書かないように注意しましょう。
二年生、三年生となると、字粒も小さくなって、その分文字数は多くなり、一文字の中の連続性も、又、文字ごとの連綿線も多くなりますが、とてもゆとりをもって運筆をしています。ゆとりというのは、文字の懐の広さに反映してきます。ひまりさんの「在、神、澄」莉奈さんの「静、端」など温和な表現が出来ていました。また偏と旁の文字だけでなく、紬さんが書いた「慮、筆」のような単体の漢字でも、頭でっかちに書けば、懐が広く感じられます。さあ、ゆったりとゆとりのある書き方を心掛けましょう。
[岡田明洋]