2024年12月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】鈴木白峰 【硬筆】石神澄璇

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 八段>
平野 世津子
「菜」のハライがそれぞれかっこよく書けています。
<小4 七段>
川原 範幸
紙をいっぱいに使って大きく正しく書けました。
<小4 七段>
坂田 愛純
小ぶりながら二文字を上手にまとめています。
<小4 7級>
木田 日菜子
点のひとつひとつも気をぬかずにしっかり書けました。
<小4 7級>
菊谷 花奈美
すみがしっかりとこく入った、はく力のある作品です。
<小5 八段>
土切 仁湖
四文字をスッキリと半紙におさめました。
<小5 六段>
佐野 華音
大きく丁寧な文字で美しくまとめました。
<小5 五段>
髙橋 莉菜
太く堂々とした線で、見ごたえのある作品です。
<小5 四段>
望月 寧
画数が多い「鳥」も線や点の間隔を考えて書けました。
<小5 四段>
𠮷永 太陽
すっきりとした線で軽やかに書けています。
<小6 特待生>
青島 歩
毛筆を使いなれている、堂々とした書きぶりです。
<小6 特待生>
深谷 ゆり
線の一本もおろそかにせず、スッキリとまとめました。
<小6 九段>
平野 真千子
太い線と安定感のある字形で落ち着いた印象の作品。
<小6 二段>
井出 龍海
シャープなハライが魅力的な作品です。
【選出所感】
「白菜」本当に難しかったね。「クサカンムリ・ノ・ツ・木」の四階建ての文字ですので、どうしても高くなってしまうし、バラバラな感じも与えてしまいます。クサカンムリを三等分して、二本目と三本目の縦線の間になるべく横向きの「ノ」を書くとよかったね。
「冬空の鳥」シジュウカラ・メジロ・スズメ羽根の色や鳴き声をイメージして、楽しく書ける環境を作りましょう。四文字の割には点や短い線が太くなりすぎた子がいました。空のアナカンムリの横幅よりエの下の画が長くならないようにしましょう。つまり、筆圧や線の長短をもう少し考えて書いてみると良いですね。
「銀杏」美しく光輝くギンナン。食べても美味しいギンナン。文字の大きさに一工夫が欲しかったです。やはり画数の多い銀を立派に書くと良かったね。二字とも左右の払いがある字ですので、もっと外に向かって伸びやかな作品に仕上げてほしかったですね。

[岡田明洋]

硬筆

<小4 八段>
川原 範幸
とめ、はね、はらい、すべてに気をくばった作品です。
<小4 八段>
平野 世津子
一点一画どの字も気持ちが入ってすばらしいです。
<小4 四段>
青木 理緒
ゆったりとしたやさしい線で、あたたかさを感じます。
<小4 7級>
今村 弥愛
中心がしっかりと通っていて、安定しています。
<小5 九段>
貞松 杏
力強い書きぶりが、すがすがしいです。
<小5 八段>
竹内 天花
素直な気持ちのよい線です。漢字が特にいいですね。
<小5 七段>
浅山 佳槻
中心が通り、線がしっかりとしています。
<小5 七段>
土切 仁湖
字形が整っていて、安定感のある作品です。
<小6 特待生>
長岡 璃奈
線が明るく、どの文字もリズム感あふれています。
<小6 特待生>
深谷 ゆり
文字の大きさも形もいいですね。見ごとな作品です。
<小6 九段>
平野 真千子
集中した迷いのない線で、全体的に美しいです。
<小6 八段>
松村 直太朗
丁寧な書きぶりがとても好ましい作品です。
【選出所感】
四年生。垂直の線が右に倒れている子が多かったかな。縦画は基本垂直です。マスの左サイドの縦線を利用してそれと平行になるように直下にひきましょう。偏の縦線は、中心には引きません。必ず左サイドを広く、右サイドを狭くしましょう。同様に偏の点も右サイドに打ちます。例=議・旗・道・祝など
五年生。多くの複体の文字が漢字の行に登場しますね。偏と旁の比率を考えながら書くと良いですね。偏の幅を取りすぎると旁が小さくなってしまいます。みんなが習う楷書は旁を立派に書くとより美しさが際立ちます。偏が中心線(せぼね)にかかる文字は副・刊など本当に数字あるだけです。
六年生。漢字の行がむずかしかったようです。縦への構築の「奏・盛・骨・巻」このような文字は縦長になってしまいます。横に二列・三列と並んだ「乳・創・誕・敬」はなにもしなくても横広になってしまいます。それを一行のなかでまとめるのは大変なことです。ちなみに「創・敬」は偏が中心線(せぼね)までくる字です。

[岡田明洋]