2024年11月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】沖村春岑 【硬筆】大村清琴

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 八段>
平野 世津子
やさしい線の、おちついた作品です。
<小4 七段>
川原 範幸
すっきりとしたナナメの入画が美しい。
<小4 七段>
榎本 美咲
美しい線でとても力強く書けました。
<小4 七段>
坂田 愛純
ていねいに筆を動かして、やさしさを感じる作品です。
<小4 2級>
山口 紗幸
筆先を良くとがらせて、きれいな入画を作っています。
<小4 8級>
木田 日菜子
まよいのない線で、美しく仕上がりました。
<小5 九段>
貞松 杏
きりっとした強い線が魅力です。名前少し外がわへ!
<小5 六段>
佐野 華音
堂々とした筆はこび。名前も立派です。
<小5 六段>
杉山 林檎
のびのびとした線の、明るい作品です。
<小5 五段>
髙橋 莉菜
一点一画、きちんと書けました。
<小5 四段>
望月 寧
入筆も収筆でも良く気をつけて、ていねいに書かれています。
<小6 九段>
平野 真千子
繊細な線の、美しさを感じる作品です。
<小6 七段>
松村 直太朗
毛筆のやわらかな線。やさしい雰囲気の作品。
<小6 二段>
井出 龍海
安定した右上がりの横画がすばらしい。
【選出所感】
「山月の光」は、とてもよい課題だと思います。筆の入り方、空間の取り方の勉強になります。光はもうすぐ始まる書初めの課題になることも多い字ですので、しっかり習ってください。ひらがなの「の」を少し小さく書きたかったですね。
「豊作」は、二階建て(曲と豆)の豊の字を大きく書きすぎないことが大切でした。七本ある横線をどうしたら細く引けるかを考えたかったね。細くて強い線を引くには、入筆でしっかりと毛先をS字にすることが大切です。S字にしてから少し軸を右に傾けながら右に進むとよいですよ。
「満点の星」難しい課題に見えますが、満と星が画数の多い字、天とのが少ない字となっていますので、字と字がぶつかることがなく書けます。このように、画数の多い字と少ない字がクロスするような字面(じづら)は見栄えがしますから、気合を入れて書いてみましょう。

[岡田明洋]

硬筆

<小4 八段>
川原 範幸
少し右上がりをいしきした文字で作品に安定感が見られます。
<小4 八段>
平野 世津子
始筆にほどよい力がこめられ、勢いを感じる作です。
<小4 七段>
坂田 愛純
えんぴつが紙面をなめらかに動きリズム感があります。
<小4 四段>
青木 理緒
文字の形に気をくばり、集中して取り組んだ様子を感じます。
<小4 4級>
山口 紗幸
ますいっぱいに大きくていねいに書き、堂々としています。
<小5 八段>
竹内 天花
最後まで気をぬくことなく一画一画が正確です。
<小5 七段>
土切 仁湖
画と画がきちんと接し、まとまりのある文字を書いています。
<小5 五段>
佐野 華音
均等な横画で間かくが気持ちのよい作品です。
<小5 二段>
髙橋 莉菜
一画の中に力の入れ方を変える工夫をしています。
<小6 九段>
平野 真千子
安定した文字が並び、楽しく自己表現に向き合っています。
<小6 八段>
松村 直太朗
素直な線がとても気持ちよく、姿勢がピッとなります。
<小6 2級>
井出 龍海
字形よく、中心も通っているすばらしい作品です。
【選出所感】
先月、右上がりを意識することが大切です。と述べましたが、掲載されなかった子もみんなしっかり右上がりが表現されていましたよ。
四年生は、みんなよくかけていますが、消しゴムを使っている子がいました。これからは、一本の線に集中して書いて、書き直すことがないようにしてください。
五年生も、右上がりがしっかりとできていました。この調子で常に右上がりを意識して、楷書の美しさを追及してください。マスいっぱいに元気よく書いているのですが、反対に、平仮名を少し小さく書くように心がけましょう。文字の大小まで気をつけて文章をつづれるようになるといいですね。
六年生、課題文の「を伝える」を小さく表現してくれてありがとうございます。昨年、六年生から書道を始めた子がいますが、とても真剣に書道に向き合ってくれています。皆さんのお友達で、文字を美しく書きたいと思っている子は今からでも大丈夫です。書きたいと思った時がスタートです。

[岡田明洋]