2024年02月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】山田淥苑 【硬筆】澤琴舟

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 七段>
貞松 杏
四文字の流れが出ました。すみも入って字形もいいです。
<小4 六段>
土切 仁湖
細めの線ですが、力強さを感じます。
<小4 五段>
竹内 天花
すみをたっぷり入れて伸び伸び書けました。
<小4 四段>
浅山 佳槻
入筆がしっかりできて立派に書けました。
<小4 二段>
佐野 華音
線の伸びがあって堂々と書けました。
<小5 特待生>
深谷 ゆり
転折がしっかり書けて歯切れのよい作品です。
<小5 特待生>
青島 歩
起筆がいいです。送筆をもっとしっかり!
<小5 四段>
塩見 心
ゆったりとしたやさしい線で伸び伸び書けました。
<小6 九段>
渡邉 寿鶴
紙面を圧する力強い字です。入筆もきれいです。
<小6 八段>
福島 舞花
伸び伸びと書けて素直な明るい作品です。
<小6 七段>
青木 史織
力強い線で伸び伸び書けています。特に転折が綺麗。
<小6 七段>
小泉 奈央
はね、とめがしっかり書けて伸びやかな作品です。
<小6 六段>
坂田 愛浬
強い線で元気よくストレートな書き方です。
<小6 六段>
谷 駿佑
細い線ですが力の入れ方に注意して書けました。
【選出所感】
土井晩翠(どい ばんすい)が作詩した「荒城の月」の一節にある”千代の松が枝わけいでし”からとりました。松には長い年月が刻まれているとの考えです。「代」の四画目が紙から出てしまったり、松の六画目が「代」のニンベンにぶつかってしまうという難しさはありましたが、皆さん良く書いていました。
「初夢」画数の少ない「初」と画数が多い「夢」をどのような形で書こうとしましたか。へんとつくりの「初」は扁平に、三階建ての夢は縦長になります。つまり、半紙の二分の一に同じ大きさで書くのではないということです。課題によって、文字の大きさを変えるということを考えましょう。
「光る富士」みなさん、雪化粧をした富士山を思い浮べて書いてくれたようです。いつもながら真剣な作品が多かったね、起筆の形がしっかり三角形になっていたか?収筆の形も起筆と同じになっていたか?(特に横画)「富」と「士」の中心線が通っていたか再確認すると良いですね。

[岡田明洋]

硬筆

<小4 初段>
杉山 林檎
字の中心がそろっていて、見ごたえがあります。
<小4 2級>
髙橋 莉菜
強い線で書けていて、よくまとまった作品です。
<小4 2級>
原田 和虹
ていねいに取り組めました。右上りを大切に!
<小5 特待生>
深谷 ゆり
漢字かな共、基本に忠実に最後まで書けています。
<小5 特待生>
青島 歩
一画一画、落ちついた線で、集中できています。
<小5 十段>
長岡 璃奈
さいごまで気をひきしめて書いた様子がうかがえます。
<小5 六段>
松村 直太朗
ヘンとツクリのバランスよく、落ちついた作品です。
<小6 九段>
小泉 奈央
入筆終筆がとてもていねいで、伸びやかな線がよい。
<小6 七段>
福島 舞花
漢字は強く、かなはやさしい字でまとまっています。
<小6 七段>
青木 史織
真っ直ぐに書かれた線がみごとです。
<小6 六段>
中司 沙英
力を入れすぎることもなく、伸び伸びとした作品です。
<小6 特級>
小嶋 明里
たて、よこの線がスッキリしていて気持ちのいい作品。
【選出所感】
四年生になると、画数が多くなって、書くのがむずかしくなりますが、書き順的には、応用になりますので、それほど苦労しませんね。しっかり書くためには、お手本のどこから書いて、どの方向でどこまで書くかをよく見てください。つまり、三つの「どこ」です!そして今回の課題ですと、右払いを一度止めてから横へしっかり払うことも忘れないようにしましょう。
五年生は、まだ口の下にすき間がある子がいますよ。それに「口は横画を出す」がまだ守られていない子もいますね。「口の中に横画があったら縦を出す。」もまだ出来ていない子もいます。「ヘンはヨコむきオモテナシ」です。キヘンの左サイドが広く、右は縦画より少し出るだけで、まして、最後の画を払ったりしてはいけませんよ。
六年生。こんなに上手に書いても掲載されないの、と思うような良い作品が多いです。ちょっとした力の入れ方。ちょっとした接筆(線と線のふれあい)がおかしかっただけで、掲載されないのは残念です。

[岡田明洋]