選者選評
【毛筆】望月碧雲 【硬筆】石神澄璇
毛筆
※作品は押すと単体で表示されます
【選出所感】
秋と言えば「月」。多くの俳句や和歌に「月」が詠まれています。月は、はらい・短い横画、転折(おれ)・はねのお勉強になります。はらいは、しっかり起筆のところで筆を立ててから、ゆっくり息を吐きながら払います。短い横画は、起筆で力を入れすぎることがないように、そして空間は等間隔にします。折れのところでは、しっかりと45度の角度にした後、すこし手首を紙面に近づけるようにして力を入れます。はねの前では、毛先が上に来るようにしてから、ゆっくりと押し出します。
「清秋」ここにも月があります。月の上に何かあるときは、月の一画目は、止めになります。荷物を上に持っている時、脚を拡げるとすべってしまいますね。しっかりと支えましょう。青は、すべての横画が等間隔になるようにしますが、だいたいの子が出来ていました。サンズイもノギヘンも中心線(せぼね)まで来ることがないようにしましょう。偏で、中心線まで来る字は田(タヘン)、角(ツノヘン)、酉(トリヘン)、里(サトヘン)、魚(ウオヘン)、歯(ハヘン)くらいのものです。
「美の世界」は、はらいのお勉強でした。とてもしっかり、墨の入った左払いの画が多かったです。「美」と「界」が斜めに配置されていたので、書き易かったね。「の」はゆったりとしたカーブで入り、止まって、止まって、はらう、のリズムです。二個目の止まってで筆が裏返しになっているといいですね。左右同じ広さにして、払いは下げすぎないようにしましょう。
秋と言えば「月」。多くの俳句や和歌に「月」が詠まれています。月は、はらい・短い横画、転折(おれ)・はねのお勉強になります。はらいは、しっかり起筆のところで筆を立ててから、ゆっくり息を吐きながら払います。短い横画は、起筆で力を入れすぎることがないように、そして空間は等間隔にします。折れのところでは、しっかりと45度の角度にした後、すこし手首を紙面に近づけるようにして力を入れます。はねの前では、毛先が上に来るようにしてから、ゆっくりと押し出します。
「清秋」ここにも月があります。月の上に何かあるときは、月の一画目は、止めになります。荷物を上に持っている時、脚を拡げるとすべってしまいますね。しっかりと支えましょう。青は、すべての横画が等間隔になるようにしますが、だいたいの子が出来ていました。サンズイもノギヘンも中心線(せぼね)まで来ることがないようにしましょう。偏で、中心線まで来る字は田(タヘン)、角(ツノヘン)、酉(トリヘン)、里(サトヘン)、魚(ウオヘン)、歯(ハヘン)くらいのものです。
「美の世界」は、はらいのお勉強でした。とてもしっかり、墨の入った左払いの画が多かったです。「美」と「界」が斜めに配置されていたので、書き易かったね。「の」はゆったりとしたカーブで入り、止まって、止まって、はらう、のリズムです。二個目の止まってで筆が裏返しになっているといいですね。左右同じ広さにして、払いは下げすぎないようにしましょう。
[岡田明洋]
硬筆
【選出所感】
四年生は、漢字のところで、画数が多い字、しかも複体でしたので、マスの中に収めるのが大変だったと思います。戦のホコヅクリや、機、最、阪、鹿など右下に引っぱる字が多くて、中心が右にずれてしまって、苦労したと思います。本文はひらがなが多く、難しい字は、「を」と「む」だけでしたでしょうか。「を」の二画目は、中心線(せぼね)から出て、せぼねで真下にさがるつもり。最後はいつも言っている様に「上が外、下が内」です。
大変なのは、四年生だけでなく、五年生、六年生も難しい感じが多かったですね。書き順チェック、「独の二画目、寄の最後の画、妻の女の最後の画、状の一画目、滅の四画目、有の一画目」(以上、五年生)、「誠の八画目、臨の一画目、痛の三画目と十二画目、劇の四画目、善の六画目、専の六画目、葉の五画目、必の二画目」(以上、六年生)
五年生は、垂直の線が上手に引けなかったようです。マスの中心線や、左サイドの縦画を利用しながら、直下に引きます。
六年生は右上がりが弱かったかな。右上がりは意思の強さを表現しますので、その意味でも、しっかり右上がりを心掛けましょう。親指を出している生徒も右上がりが弱いようです。
四年生は、漢字のところで、画数が多い字、しかも複体でしたので、マスの中に収めるのが大変だったと思います。戦のホコヅクリや、機、最、阪、鹿など右下に引っぱる字が多くて、中心が右にずれてしまって、苦労したと思います。本文はひらがなが多く、難しい字は、「を」と「む」だけでしたでしょうか。「を」の二画目は、中心線(せぼね)から出て、せぼねで真下にさがるつもり。最後はいつも言っている様に「上が外、下が内」です。
大変なのは、四年生だけでなく、五年生、六年生も難しい感じが多かったですね。書き順チェック、「独の二画目、寄の最後の画、妻の女の最後の画、状の一画目、滅の四画目、有の一画目」(以上、五年生)、「誠の八画目、臨の一画目、痛の三画目と十二画目、劇の四画目、善の六画目、専の六画目、葉の五画目、必の二画目」(以上、六年生)
五年生は、垂直の線が上手に引けなかったようです。マスの中心線や、左サイドの縦画を利用しながら、直下に引きます。
六年生は右上がりが弱かったかな。右上がりは意思の強さを表現しますので、その意味でも、しっかり右上がりを心掛けましょう。親指を出している生徒も右上がりが弱いようです。
[岡田明洋]