2022年8月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】古川倖帆 【硬筆】澤琴舟

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 九段>
深谷 ゆり
字の大きさの調和がとれており、シャープな線です。
<小4 九段>
青島 歩
スケールの大きさ、力の入れ方が見事です。
<小4 八段>
長岡 璃奈
入筆が美しく、筆圧の入れ方が良い。
<小4 四段>
杉山 瑠奈
一画一画丁寧に書きこみ上手に表現出来ています。
<小4 三段>
櫻井 みな実
小ぶりながらも筆圧のこもった作品です。
<小4 三段>
榎本 純大
墨をたっぷりとつけて元気な作品に仕上げました。
<小5 四段>
村田 星夜
シャープな線でスッキリと初夏を表現しました。
<小5 四段>
佐久間 輝
とめやはねなど基礎がきちんと出来ています。
<小5 三段>
青木 史織
堂々とした書きぶりでのびのびとした線が良い。
<小5 二段>
谷 駿佑
起筆を大切にして、するどい線で運筆しました。
<小6 十段>
青島 和
力強い書きぶりで、配字もよく考えて書けました。
<小6 十段>
遠藤 有衣
墨もよくのっており、きれいな線で書けています。
<小6 七段>
竹内 楓夏
ていねいな書きぶりでおだやかな作風です。
<小6 六段>
中澤 日菜
谷の「口」を屋根につけることなく品良く書けました。
【選出所感】
四年生、歩さんゆりさんは毎週やすむことなく、明るく元気にお習字にかよってくれています。そして毎回気を抜くことなく見事な作品を仕上げています。この二人に引きずられるように、みんなの書写力がアップしているのが伝わってきます。誰もが掲載されるチャンスがあります。もしかすると聞く力がついてきたのかもしれません。言葉を大切にしてお稽古しているつもりでいますので、しっかり聞いて、良く見て、今より一層しっかりした字を書きましょう。
五年生は書き初めサイズに「初夏」を用いた語句を考えて書いてもらいました。創意が湧いたのでしょうか。とても気持ちの良い「初夏」が多く出品されました。コロモヘンは中心線にかからないようにしましょう。「夏」の下部の左払いは、上下にならないように、左右に払うように注意しましょう。
六年生の「谷川の音」は、左右の払いや、口、日などの基本点画、良く出るひらがなの「の」など、書写の課題としては、みなさんの力量が把握できる字句です。そしてみなさん大変良く書いていました。一枚良い作品を書くのではなく、十枚なら十枚すべて一生懸命集中して書く。十枚書いたら更に一枚そしてもう一枚余分に書くという前向きな意欲が出ると良いですね。

[岡田明洋]

硬筆

<小4 八段>
深谷 ゆり
漢字、ひらがな共にのびのびとしっかり書けました。
<小4 八段>
青島 歩
字の大きさが良くそろっていて、真心が伝わってきます。
<小4 六段>
長岡 璃奈
字形も良く、スリムな線で落ちついて書けています。
<小4 特級>
塩見 心
お手本を良くみて、一字一字気持ちをこめて書きました。
<小5 九段>
渡邉 寿鶴
伸びやかな線が魅力。ヘンとツクリのバランスも良い。
<小5 三段>
福島 舞花
上から書いて、筆圧も良く、ゆったりとした作品です。
<小5 二段>
青木 史織
中心がよくそろっていて、やさしい字が書けました。
<小5 初段>
坂田 愛浬
漢字の大きさも良くそろい、強い線でハッキリ書いたね。
<小6 特待生>
青島 和
字形、筆圧共最後まで集中して書けています。
<小6 七段>
竹内 楓夏
お手本をしっかり見て、字形に注意して書けました。
<小6 六段>
末永 実以
中心がそろっていて、やさしい作品です。
<小6 五段>
中澤 日菜
強い線で、気持ちの良い字です。名前も良い。
【選出所感】
四年生も、もう一度書き順の復習をしてみましょう。「女・必・衣ヘン・式・隹・奇・気のメ」も大丈夫かな。ヘンは、中心線にかからないようにと覚えておいてください。今回の「観」は例外です。九月の「戦」も中心線まで行っても良いですが、それ以外は触れないようにしましょう。難しい感じはゆっくりとお手本の形をしっかりと確認して書くようにしましょう。
五年生の漢字は画数の多い字が並びましたね。その為に接筆(線と線の触れ合い)が雑になってしまった子が何人かいました。画数が多い字こそ、集中力を発揮してスキのない字を書きましょう。親子書道展の表彰式の最中、大賞の高校生が背筋を伸ばして一時間、その姿勢を崩さずに参席していました。このような生徒を見ると書道の効用を感じることが出来て嬉しくなります。骨格が崩れた、だらしのない字を書かないように気を引き締めましょう。
六年生、おろそかに文字を扱っている子は一人もいないと判断します。横画の右上がりの統一感と起筆・送筆・収筆の三カ折の法則がしっかりと守られています。九月以降はペン字を学ばせて、軸の角度の再確認とデリケートなペン先の用い方を理解してもらうのも良いかもしれません。中学生のペン字(硬筆)の作品もぜひのぞいてみてください。

[岡田明洋]