2022年5月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】大村清琴 【硬筆】鈴木華扇

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 八段>
深谷 ゆり
すっきりとした線でさわやかな歌声が聞こえてきます。
<小4 三段>
平野 真千子
画数の多い漢字の筆使いに気持ちを集中させました。
<小4 二段>
榎本 純大
一画一画にトン・スー・トンのリズムよく筆を運びました。
<小4 二段>
櫻井 みな実
文字の部分ごとの大きさを考え、立派に書けました。
<小5 五段>
白鳥 快
文字の太さが適切で、空間の美しさも表れています。
<小5 五段>
渡邉 寿鶴
紙面いっぱいに大きく堂々と書きました。
<小5 三段>
村田 星夜
細い線ですが、半紙の裏まで真っ黒に墨が入っています。
<小5 初段>
青木 史織
真剣さと元気の良さを感じる作品です。
<小6 特級>
坂田 愛浬
力強く、腕全体を動かして書いているよすうがうかがえます。
<小6 九段>
青島 和
墨がしっかりと入り、たくましさとしなやかさを感じます。
<小6 九段>
遠藤 有衣
筆先までしっかり注意を払い、左右のはらいがうまくできました。
<小6 七段>
末永 実以
止め、はねがとてもきれいに書けています。
<小6 五段>
中澤 日菜
細い線ですが勢いのある立派な作品です。
<小6 三段>
山田 優治
筆順と点画のつながりに気をつけたがんばりが見えます。
【昇段試験対策】
「左右」まずは、絶対に書き順を間違えないようにしましょう。「左」は「一」から、「右」は「ノ」から書きだします。「左」と同じなのは、「友・存・在・抜」です。「右」と同じなのは、「有・布・希」です。短い横線は力んでしまいがちです。起筆の太さより、収筆のほうが、太く力強くなるような横線を引きましょう。「左」の横線三本は、すべてそのような線がいいですね。「右」の「ノ」から「一」は気持ちがつながるような筆運びがいいですね。「口」は、縦線太く、横線は少し細めがいいですね。最後の横線は右にすこし出しましょう。(岡田の法則です)
「成長」もよく書き順を間違える字です。一画目は「ノ」からです。少し内側に絞ってから左下に払います。「戈」のそりが一番長い線で、一画目と五画目で三等分するようにかきます。一画目と三画目の高さはそろえましょう。「長」は上部の横画はすべて等間隔にします。六画目は折れてから右上に払います。
「光る若葉」は、「若」の「右」と「葉」の「世」の書き順をしっかりチェックしましょう。「光」の最後の二画は、どちらも横画の下に浅く接します。楷書を毛筆で書く時は、縦画は横画の中から書かずに、軽く接するつもりで書くと美しく表現できます。「る」は首を長くしてください。「若」も「葉」もクサカンムリは三等分することを忘れないでください。それぞれの横画の長さに気をつけないと、造形が乱れますので、よく長さを確認してください。

[岡田明洋記]

硬筆

<小4 七段>
青島 歩
字形も良く落ち着いて、しっかりと書いています。
<小4 七段>
深谷 ゆり
ていねいにシャープな線でしっかりと書いています。
<小4 三段>
長岡 璃奈
筆圧も強く、伸び伸びとした書き方ですね。
<小5 八段>
渡邉 寿鶴
漢字の列は力強さ満点!仮名は字の形が良い。
<小5 五段>
佐久間 輝
形よく力強さも加わり、勢いのある作品にしました。
<小5 三段>
小泉 奈央
マス一枚にまとまりのある字形でしっかり書けました。
<小5 初段>
中司 沙英
素直で伸びやかな線で、すっきりとまとめました。
<小6 十段>
青島 和
筆圧があり、一点一画を丁寧に表現出来ました。
<小6 六段>
竹内 楓夏
力強く文字の大きさもよく、まとまりのある作品です。
<小6 初段>
桝谷 望莉
字の大きさもあり、ダイナミックな作品。この調子で!
【昇段試験対策】
4年生は、漢字の行の大きさをそろえるのが難しいようです。特にレッカのある「照」と「熱」が大きくなってしまうようですね。レッカの上が偏と旁になっているので、そこを少し小さく書くといいね。レッカの一画目はとめです。真ん中二つは小さく、最後は少し長く引きましょう。偏の縦画は、右側に引くようにしましょう。「夏」の下の左払いは、高さをそろえるよ。一本目を短く、二本目を長くしないでね。使う鉛筆は、4年生くらいになると握る力もつくので、2Bでいいかな。
5年生は、間違えやすい漢字が多いよ!「解」の「角」、「複」のコロモヘン、「興」は左から順に書くよ。「可」は一・口・タテ。「登」の三画目と四画目は、要注意!右はらいは、4画目ですよ。偏の縦画は、右側に引くよ。角ヘン、キヘン、衣ヘン、土ヘン、牛ヘン、重、すべて縦画は右側に寄らせます。偏の点も右に寄らせる!も覚えておきましょう。シメスヘン、衣ヘン、言ベンすべて、点を右寄りにしましょう。
6年生は、あまり難しい書き順はないね。「異・確」くらいかな。漢字の行の文字の大小があまり変わらないと良いですね。「異・背・舌」の単体が細くなりすぎると小さく見えます。6年生の皆さん実力がついてきたので、1週目のお稽古で良い作品ができてしまうかもしれませんが、昇段試験ですから、一週ごとに良い作品を書くんだという強い気持ちをもってお清書に臨んでください。

[岡田明洋記]