2021年12月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評 佐々木笙扇

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 五段>
白鳥 快
形よく、中心がとおり気持ちの良い作品です。
<小4 三段>
小泉 奈央 
伸びやかな線で、安定感もある美しい作品です。
<小4 三段>
福島 舞花
墨がしっかり入り、堂々と力強くかけました。
<小4 初段>
青木 史織
素直な線で、字形も整い素晴らしい作品です。
<小5 九段>
遠藤 有衣
正しい筆づかいで堂々と立派に書けていますね。
<小5 九段>
青島 和
ていねいな運筆で落ち着きのある優れた作品です。
<小5 六段>
竹内 楓夏
基本点画がしっかりしてバランスよい作品です。
<小5 三段>
山田 優治
線が伸び伸びしており作品が力強く大きく感じられます。
<小6 特待生>
深谷 志歩
毛先の用い方がよく鋭い切れを生んだ秀作。
<小6 十段>
永嶋 祐衣
二字の作品に力を込めて堂々と書き上げました。
<小6 十段>
松浦 陽菜
筆をしっかり立ててきちんとした線で好感が持てます。
<小6 九段>
長島 楓
ゆっくりと丁寧に書いてすっきりと優しさを感じます。
<小6 八段>
布施 日夏里
墨量もよく堂々とした線質で力強いすばらしい作品です。
<小6 六段>
鈴木 紬
とても素直な書き振りで大変気持ちの良い作品です。
【選出所感】
「風雪」のカゼガマエの内側に絞るのが、難しかったようですね。上から三分の一くらいまでは、内に入ってから左下に向かうといいですよ。「虫」はカゼガマエから下に出ないようにすると字形がまとまります。「雪」はみんな、アマカンムリの形も良く、「ヨ」も小さく横の線も等間隔にかけていました。二文字の課題の時は、学年と、姓名をフルネームで書きたいですね。掲載版に選ばれた方は名前もしっかりと書けていました。
「小春日和」こはるびよりと読みます。冬の初めのころ、春のように穏やかで温かい天気のことを言います。この課題も画数は多くありませんが、基本点画を学ぶ上でよい課題です。起筆・収筆をしっかりと筆を立てて動かすことです。「春」と「日」は等間隔をしっかり表現することが大切です。「小」のハネがもう少し上手に書きたかったかな。約45度の角度で小さく払うことを心掛けてください。
「紅葉」字の形をとるのが難しいイトヘンと、三階建ての構造の「葉」を文字の大小に注意しながら上手にまとめた作品が多くて嬉しく思いました。横線に対する縦線の接筆に三角形の空間が生まれることを意識するといいですね。今回の課題に三か所ありますよ。「世」の四画目の横画が少し出ることを更によくなると思います。名前もしっかり書けていました。特に志歩さん、日夏里さん。

硬筆

<小4 五段>
佐久間 輝
一字一字力強く書けていてとても好感がもてます。
<小4 初段>
中司 沙英
字が中心を通っていてシンの強さを感じます。
<小5 十段>
青島 和
字形もバランスもよくすばらしい作品です。
<小5 四段>
末永 実以
すなおな線で形良くていねいに書けています。
<小5 三段>
中澤 日菜
ゆっくりとていねいに書き全体を明るくしています。
<小5 特級>
桝谷 望莉
太くどうどうと書き力強さを感じます。
<小6 特待生>
浦 ひまり
ていねいな線で全体がおちついて見えます。
<小6 十段>
松浦 陽菜
字形が良く、文字の回りの余白も綺麗な表現です。
<小6 九段>
新村 奏斗
全体の字の大きさが整っていてとても良い作品です。
<小6 九段>
佐久間 大和 
一つ一つの字に力を込めて書いている様子が浮かびます。
<小6 八段>
布施 日夏里
造型に対する把握力が優れ、揺ぎのない字形で清書した。
<小6 七段>
川﨑 汐音
字の大きさが堂々として勢いのある作品です。
【選出所感】
四年生の漢字の課題は画数が多くて気持ちがなえてしまったのでしょうか。「口」の下が空いてしまったり、「光」の一画目が四画目の横画から飛び出してしまったり、いつもらしくないミスをした子が多くいました。「口」の下が空くとお金が無くなるという文字占いがあります。偏と旁がくっつくと人間関係が悪くなるとも言います。難しい課題の時は口はしめる。偏と旁は離す。この二点を気をつけて書きましょう。
五年生はやはり精神的に向上したのでしょうか。四年生に指摘したようなことは少なかったです。私がここで更に工夫してほしいことを書いても大丈夫でしょうから、あえて、希望も書いてみます。和さん、右上がりを強くしよう。実以さん、文字の大小を整理しよう。日菜さん、扁・旁(断、減、増)気をつけて。望莉さん、右上がりを統一しよう。次回も期待しています。
六年生は掲載の点数も多いですが、それだけ質的にもレベルの高い作品が多かったです。四年生や五年生のお手本になってくれて嬉しいです。もうペン軸を用いてペン習字をやって頂いても良いのかなと思います。つけペンを用いることで、ペン先の開閉による筆力の変化をつけることが出来ることと、ペン軸の角度60度を再確認することが出来ると思います。小学生最後の書初めが終わったらペン軸を用いて、硬筆を学んでみましょう。