2021年11月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評 沖村春岑 野々山鶴僊

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 五段>
白鳥 快
筆の入りや止めが正確にしっかりとできています。
<小4 三段>
小泉 奈央 
紙のウラまでしっかりとスミがはいった立派な作。
<小4 三段>
佐久間 輝 
スミのたくさん入った豊かな線。堂々とした作品です。
<小4 三段>
福島 舞花 
筆をしっかり立てて強い線で書けています。
<小4 二段>
山口 拓真 
のびやかで、優しさを感じる作品です。
<小4 初段>
青木 史織 
線がすっきりしていてとてもきれいな線で書けました。
<小4 初段>
中司 沙英 
黒々とした強い線がとてもよく力強い表現です。
<小4 4級>
坂田 愛浬 
紙いっぱいに堂々と元気よくかけました。
<小5 九段>
遠藤 有衣 
強い線で緊張感のある作品です。切れ味もあります。
<小5 七段>
末永 実以 
スケールの大きさを感じます。気持ちの良い作品です。
<小5 五段>
中澤 日菜 
入筆終筆、ハライ、どれもとても美しく正確な書き方。
<小5 2級>
桝谷 望莉
スミがしっかりと入った力強い作品です。
<小6 十段>
浦 ひまり 
字形のまとめ方がとても上手で、落ち着きのある作。
<小6 十段>
松浦 陽菜 
すっきりとした気持ちの良い線で心をこめて書きました。
<小6 九段>
佐久間 大和
一点一画ていねいにしっかり書けた努力作です。
<小6 八段>
布施 日夏里
骨格が力強く、筆の運び方も安定している秀作です。
<小6 八段>
新村 奏斗 
毛筆らしい柔らかな線。ひらがなの「の」上手です。
<小6 六段>
川﨑 汐音 
スケールの大きな堂々とした作。
<小6 六段>
鈴木 紬
背すじの伸びた、きりっとした字です。
<小6 3級>
永田 凛
スミがしっかり入り、まじめによく書けています。
【選出所感】
四年生の皆さん、力がついてきたのでしょうね。字がぶつかってしまうのではないかと心配しましたが、そのような作品は一点もありませんでした。キヘンの縦画も右側に書き、虫の二本の横画は縦画を三等分にします、という注意事項もしっかり守られていました。「な」の結びも形よく書かれていました。名前も作品の空き具合によってフルネームで入れてくれた生徒さんも多くありました。四字書きで少し線が細くなっても、裏に墨がたくさん入っていた点も良かったですよ。
「希望」は「希」も「望」も二階建ての文字ですから、両方ともたてながになってしまいます。縦長の細身になってしまうと見映えがしません。「希」の「巾」の位置は、中心線より少し右。そして長く引きたかったですね。「望」は最初の点の位置が問題でした。二画目の横線に対して、2:1のところに打つようにしましょう。「王」の最後の画が長くなりすぎないことも大切です。
六年生の「満点の星」もとてもしっかりと書かれていました。起筆・送筆・収筆みんなしっかりトン・スー・トンのリズムで書かれていて、審査の先生方も選ぶのが大変だったようです。「満」・「星」は大きく、「天」・「の」が小さくなるのはいいですが、重心(文字のおへそ)はそろえるようにしたらよいですね。是非中学生になっても書道を続けてくださいね。

硬筆

<小4 八段>
渡邉 寿鶴
字の形も良く全体的なバランスも良い作品です。
<小4 三段>
小泉 奈央 
力強い線で伸びやかに堂々と書けました。
<小4 二段>
福島 舞花 
背骨がそろい、バランス感覚にすぐれた作品。
<小4 特級>
青木 史織 
左払い、右払いがとてもきれいに出来ています。
<小5 十段>
青島 和
止め払い等、最後まで気を抜かず集中して書けています。
<小5 九段>
遠藤 有衣 
お手本をしっかり見てていねいに書いています。
<小5 六段>
竹内 楓夏 
全体のバランスも良くすっきりとしたさわやかな作品。
<小5 1級>
桝谷 望莉
筆圧が入って力強い。字形も意識し良く書けています。
<小6 特待生>
浦 ひまり
特待生おめでとう!字形も良くバランスよくまとめました。
<小6 十段>
松浦 陽菜 
字形が素晴らしい。お手本をよく見て書けています。
<小6 九段>
新村 奏斗 
伸びやかな線で躍動感あふれる作品に仕上がりました。
<小6 九段>
佐久間 大和
字形はややスマートだが、線質が強く堂々とした作品。
<小6 八段>
布施 日夏里
生き生きとした線で堂々と書けました。安定した作品。
<小6 八段>
小泉 知輝 
一字一字真剣に書いている様子がうかがえます。
<小6 七段>
川﨑 汐音 
入筆やはね、払いに気を配ってしっかりと書けました。
<小6 六段>
花岡 漣
一画一画、字形に注意して集中して書けました。
<小6 五段>
鈴木 紬
美しい線で書けています。バランスの良い作品。
<小6 4級>
永田 凛
止め払い等、意識してしっかり書けています。
【選出所感】
四年生の皆さんは硬筆の部でも高い意識をもって、書写をしてくれました。「季節」「戦争」「沖縄」「栄養」と熟語になっていましたね。教科書で新しく習う漢字を選んでいますが、やはり熟語の方が、リズムが生まれるのかもしれません。2・3人、マスからはみ出している子がいました。「縄」や「養」は要注意です。マスの下の空間を広くするように心掛けましょう。
五年生の課題が一番難しかったようです。上四字は複体、「罪」・「毒」・「妻」は上下の構成ですので、字幅の統一感を出すのが困難でした。それに画数の多い漢字ばかりだったのも可哀そうでした。少し疲れてしまって、線と線が空いてしまったり、クロスしてしまった作品も目にしました。お手本をよく見て集中力を高めて書写をしましょう。その意味では一学年上の六年生をお手本にしてみましょう。
六年生は、毛筆の「満天の星」も良かったですが、硬筆も一点もいい加減に書いている子はいなく、みんな真剣に書いているのが伝わってくる作品ばかりでした。特待生に合格した浦ひまりさんは、自分の短所を克服したのではないのでしょうか。「右上がりが足りない」と指摘されていましたね。今回の作品は、それを直しての出品でした。やはり「もう一押し、もう一枚!」の精神が大切だと思います。