選者選評 大村清琴 沖村春岑
毛筆
※作品は押すと単体で表示されます
【選出所感】
四年生の「新芽」は複体と単体・ 左右と上下と異なる文字構造の二字です。 最後まで一貫させて書いた3点は見事です。 墨の入り方もとてもしっかりしていて見映えのする書き方です。
五年生の「山里の春」は点画の基本となる文字ばかりです。起筆・ 送筆・収筆の安定感。里と春の空間の統一さなど、 チェックするところ満載です。「の」の筆の返しも難しいですが、 お習字では「の」 は多くの課題で出てきますのでしっかり筆の返し・ 傾きを覚えましょう。
六年生の「流泉」は清らかさを感じさせる作品ばかりでした。 誰がスマホ版になってもおかしくないほどでした。 このような様子を切磋琢磨といいます。 友達の良い書き振りを見て、 自分の欠点を直すとより一層上達すると思います。
四年生の「新芽」は複体と単体・
五年生の「山里の春」は点画の基本となる文字ばかりです。起筆・
六年生の「流泉」は清らかさを感じさせる作品ばかりでした。
硬筆
【お習字のお話】
今月から、 座布団を丸めて紐で縛ったものをお尻の下に入れて背すじを伸ばし て書いてもらうことにしました。広野の生徒のみなさんは、 座布団を丸めたものの上で、あぐらをかいて書くことになります。 正座で書くように四十年以上指導してきましたが、 初めてあぐらで書かせてみました。 お尻に座布団を丸めたものを敷いてあぐらで書かせた方が、断然、 背すじが伸びて姿勢が綺麗になりました。実は正座は「危座」 と呼ばれ、徳川三代将軍家光が家臣に襲われないように、 しびれのくる足の組み方にさせたのがルーツのようです。その後、 明治になってから、危うい座り方を改めて、 かしこまった座り方という意味で、正座になったようです。 背すじを伸ばすとしっかりとした文字が書けるようになります。( 中学生の部に続きます。是非お読みください。)
今月から、