2022年6月 優秀作品【幼年・小学校低学年】

選者選評
【毛筆】沖村春岑 【硬筆】望月碧雲

毛筆

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<幼年 1級>
白石 梓
どうどうと、りっぱにかけました。
<小1 三段>
髙原 奈桜
つ、のはらいがきれいにできました。お名前大きくね。
<小2 二段>
榎本 美咲
しっかりとふでをもって、おちついて書けました。
<小2 初段>
川原 範幸
ま、のむすびがじょうずです。名前もがんばりました。
<小3 三段>
土切 仁湖
大きなりっぱな木立です。気持ち良く書けました。
<小3 二段>
竹内 天花
左のはらい、右のはらいがとてもきれいにできました。
【選出所感】
「いし」のはね・とめ・はらい、みんなしっかりとかけていましたよ。はくりょくまんてんなおおきな「いし」たちでした。大きなふでにたっぷりとすみをつけ、正しいしせいで、大きなきもちで、せいせいどうどうの「じ」をかきましょう。みんな「こいし」にならなくてよかったね。
「くつ」は「く」がむずかしかったですね。たかさのはんぶんのところ(ベルト)でおれますが、そこでふでをたてなおして、みぎしたにふでをかたむけてからすすむとよかったね。おれのところで、ゆびさきをまわしてはだめですよ。おれで、おだんごができてしまいます。もちろん一かいはなして二本のせんなんかで、かいてもいけません。
「やま」はみんなじょうずにかけていて、びっくりしました。「や」も「ま」もあまりうえから書きすぎてはいけません。まずはどれくらいのたかさのところから書いてあるのかを見くらべるとよいですね。掲載されなかった子も、「や」のかきじゅんとふでのつながりもしっかりとかけていました。「ま」のむすびのかたちもよかったね。「さがって・あがって・あがって・さがって」といってくれたよね。
「木立」はきほんのたて線・よこ線・左右のはらいなど、みんなしっかりかけていました。字の大きさは違うけれども、二人ともしっかりすみが入っていました。左払いは少し自分のはなのほうに軸をかたむけてすすみますよ。

[岡田明洋記]

硬筆

<幼年 二段>
白石 梓
わくいっぱいにげんきよくかけました。
<小2 四段>
白石 新
力づよいせんでどうどうとかけました。
<小2 四段>
平野 世津子
字の中心に気をつけて上手に書けました。
<小2 二段>
坂田 愛純
紙いっぱいに大きくのびのびと書けました。
<小2 初段>
川原 範幸
文字の形を良く見てていねいに書けました。
<小3 三段>
貞松 杏
平仮名の形が良く、一字一字集中して書けていますね。
<小3 二段>
竹内 天花
起筆が上手で一字一字大事に書けています。
<小3 初段>
土切 仁湖
字の中の空間を広くとりおだやかな良い作ですね。
【選出所感】
ねんちょうさんあたりが、いちばん「じ」をかきたいときでしょうから、どんどん「じ」をかかせてください。ノートはマスがありますが、「じ」のおおきさは、どんなおおきさでもかまいません。しせいは「せなかをのばして」、もちかたは、「おやゆびをださないようにして」、かきかたは「おうちのかたが、みてあげて」ください。よめるようになったら、こんどはかきたいと思うのです。そのこころを、だいじにそだててあげましょう。
一年生になると、「じ」のかたちがずいぶんしっかりしてきます。正しいもちかたで、すこし、はね・とめ・はらいを気にするようにしましょうか。とめなければならない線が、はらっていたら、「これはどうなっているかな?」と、問いかけてみましょう。気付きがたいせつです。
二年生になると漢字がずいぶん出てきます。そのためでしょうか、一年くらいお習字に通ってきているお子さんで、鉛筆のにぎり方が必要以上に強くなっている子がいます。つまり、持ち方がわるくなってしまっているのです。正しく美しい持ち方をくり返し覚えてもらいましょう。線の太い子はそのような傾向があります。
三年生は漢字の行に倍、気をつかってください。ゆっくり落ち着いて、背骨を注意して書きます。そしてはらいの大切さをわかってもらえるといいですね。左はらいは刀のように!右はらいは、止まってからナイフのようにスカッとはらいましょう。

[岡田明洋記]