2025年11月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 蘭亭序」
朗天清恵

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「褚遂良摹蘭亭真蹟」二玄社から出版されている「原色法帖選-32蘭亭序<褚遂良臨本>東晋 王羲之」ですが、その本当の書き手は褚遂良なのか、米芾なのか、はたまた米芾以降の宋人なのか、諸説あって定かではありません。
まもなく、この八柱第二本の臨書も丸二年を迎えようとしていますが、ここ一年ほど前から首をかしげるような書きぶりだと文章にしてしまっています。
今回の「朗」を見ましても、なぜこのように偏の下部を広くだらしなく点を打っているのかと批判したくもなります。王羲之の書ならもっと頭でっかちになるはずだと!「恵」の字も、一画目と日の間隔は広くとってはあるものの、上部の必要以上に大きな空間に日が押しつぶされているように見え、まったく感心しません。行もまるで右に寄っていて、行が立ちません。そんなところを勝手に半紙に見やすいお手本に書き改めてしまったようで、気の重い一枚になってしまいました。