2025年05月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 蘭亭序」
次雖無絲


PDF

「次」はとても重厚な線で書かれています。縦画の太さを出すために、筆管をやや右側に倒して運筆するとよいですね。気負うことなくゆったりと豊かな線で書くように心がけましょう。
「雖」どの法帖を見ても判然としない字画ですが、この帖は下の口の下の横画を省略して縦画に進んでいます。それにしても不安定といってよいほど、この縦画を長く引いています。フルトリの右上がりも気になります。
「無」上部は右に配置し、一の横画で思い切り左に飛び出し、レッカは右サイドでまとめています。以前臨書した「茂」とか「脩」などは同じ構成をしています。
「絲」偏をとても立派に書いていますが、偏と旁の字は、基本的に偏をおおきくかくのが王羲之系の文字構成だと思います。このような字形は、やはり隷書を親としたところの造形なのでしょう。