臨書部
「臨 蘭亭序」 歳在癸丑 |
二玄社から刊行されています「蘭亭序<五種>東晋 王羲之」の中の①”八柱第一本”は張金界奴本と呼ばれています。明の箽其昌により唐の虞世南の臨書本と言われていましたが、西川寧先生は、双鉤本とみて、榻本の第一に推しています。②”八柱第二本”は、褚遂良の臨書とされてきましたが、西川先生は米芾以後の臨本とみています。また、啓功先生は、米芾の自臨、自坺、もしくは米芾の臨写の重摹本かと論じられています。③”八柱第三本”は、神龍半印本と呼ばれ、馮承素が搨摹したともいわれてきましたが、西川先生は、敷き写したものとみており、忠実な搨摹本と評価しています。④”呉炳旧蔵定武本”は欧陽詢が臨書した蘭亭序を、唐の太宗が刻石させ、宮中に置かれたものです。最後の⑤”神龍半印本”は”八柱第三本”、つまり神龍半印本を石に刻したものです。
お手元に二玄社の「蘭亭序<五種>」がおありになったら、どの蘭亭序が好きであるか、ご覧になると良いかもしれません。
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