2024年01月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 蘭亭序」
永和九年

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今年から、褚遂良が臨書した蘭亭序を臨書部の課題として扱っていこうと思います。
王羲之が永和九年(343年)に蘭亭の地に41名の名士を招いて、禊の礼を行った後、流觴曲水の宴を催して春の一日を楽しみました。その時に皆の詩を集めて、その序文を王羲之がしたためました。
その後、唐の太宗が王羲之の書を蒐集させ、多くの搨書人(とうしょじん・文字を敷き写す人)に搨模させたり、初唐の名だたる書人の欧陽詢、虞世南、褚遂良にも臨模(りんも・手本を見ながら書くこと)させました。そして、その真跡は太宗が亡くなったときに、随葬品として昭陵に入れてしまいました。ですから、今日、私たちが印刷物等で目にすることにできるいわゆる「蘭亭序」と称される名品はすべて、真筆ではないことになります。
それらの数多くある蘭亭序から「褚模王羲之蘭亭帖」と巻頭に書かれている、いわゆる「八柱第二本」を臨書していこうと思います。