臨書部
「臨 趙孟頫」 飛鳴而過我者 |
最後の趙孟頫の臨書です。
字面的には、とても書きやすいものです。 転折で無理な力を入れることなく、 自然体で折れ曲がってください。 円運動で円味を帯びて書いても良いでしょう。「鳴」「而」「過」 の横画から縦画は転折という意識はないかもしれません。 流暢な貴族趣味の書き振り面目躍如という感じがします。
一年を通じて私が書いた範書は、 全体的に大きすぎた感じがして申し訳ありませんでした。 余白の美しさを追求すべきであったと反省しています。 特に点の大きさは、最後の方になって気付いたことですが、 王羲之の点は堂々と打っています。 そしてその周りに大きな空間を取っています。なぜ、 王羲之を習った趙孟頫の点は、 こんなに存在感がないのでしょうか。趙孟頫、 蔡襄も共に王羲之を崇めた書人ですが、 王羲之の存在感は手にすることはなかったのでしょうか。
字面的には、とても書きやすいものです。
一年を通じて私が書いた範書は、