2022年12月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 趙孟頫」
飛鳴而過我者

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最後の趙孟頫の臨書です。
字面的には、とても書きやすいものです。転折で無理な力を入れることなく、自然体で折れ曲がってください。円運動で円味を帯びて書いても良いでしょう。「鳴」「而」「過」の横画から縦画は転折という意識はないかもしれません。流暢な貴族趣味の書き振り面目躍如という感じがします。
一年を通じて私が書いた範書は、全体的に大きすぎた感じがして申し訳ありませんでした。余白の美しさを追求すべきであったと反省しています。特に点の大きさは、最後の方になって気付いたことですが、王羲之の点は堂々と打っています。そしてその周りに大きな空間を取っています。なぜ、王羲之を習った趙孟頫の点は、こんなに存在感がないのでしょうか。趙孟頫、蔡襄も共に王羲之を崇めた書人ですが、王羲之の存在感は手にすることはなかったのでしょうか。