臨書部
「臨 趙孟頫」 如此良夜何 |
Facebookで、 趙孟頫の後赤壁賦の動画投稿を見つけました。 投稿者は中国の書人ですが、その方はやはり、 Facebookで、智永千字文も投稿しています。 私よりも断然お若い方ですが、 王羲之書法を本当によく研究されている方だと感心しております。
音楽に合わせ流麗に毛先が躍動している美しい映像です。 手首のあり方も見たいのですが、残念ながら、 そこは映し出されていません。ただし、 私がよくみなさんに伝えている親指の方向ははっきり見えます。 やはり、相当に上を向いています。 それと虚掌実指の姿が確認できます。 てのひらの中の卵をつぶさないようにしています。この方は、 双鉤法を用いています。ですから、 薬指が筆を支える指となっているのですが、相当強く、 筆の下から筆管に対して力を入れています、 時にはパーンとハネ返すような力の入れ具合なのです。 特に楷書である智永の真相千字文の動作には、 そこが顕著に映し出されています。もっとも千字文のほうは、 半紙に六文字の字粒で臨書しているので、 力の入れ方も強くなっているのでしょうが、 肝心なのは薬指の使い方なのです。 薬指に全神経を集中させる意識が大切なのです。
趙孟頫の書は「平明な書」と言われていますが、 このような動画をご覧になると、 その筆遣いも一層理解されると思います。 是非皆さんもこのようなツールを利用されて、 書を楽しんでいただければと思います。
音楽に合わせ流麗に毛先が躍動している美しい映像です。
趙孟頫の書は「平明な書」と言われていますが、