2026年04月 お手本【一般 漢字規定部】

漢字規定部 初段以上

晴窓花気薫す
晴れて明るい窓に花気が薫々とにおうている

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【手本解説】
①は、唐代楷書です。よく目にする文字ですが、北魏・隋・唐いずれもさほどの範例はありません。しかたないのでやや扁平気味な普段勝手な書き振りと言って良いかもしれません。分間布白を奇麗にとることを心掛けて下さい。
②は、行書体ですが、これも王羲之の中にはあまり見えません。しかし、米芾の作品の中に書例がありましたので、それを主に組み立てました。いつも言っている左傾の構えを意識してください。
③は行書と草書を交互に書きました。晴は篆書では今のように日と青では書きません。又、花は漢碑にも小篆にもないので、隷書と篆書で表現するのは不可能となり、仕方なしに、行草の入り混じった明清体の表現としました。
④は草書体で、主に王鐸(おう・たく)の草書を用いて、ゆったりとした表現を試みました。

[岡田明洋]

漢字規定部 特級以下

春和景明
春光のどかに景色は明らか

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【手本解説】
①は、唐代楷書調です。スッとした縦に伸びる造形が良いですね 。唐代楷書の名手、欧陽詢(おうよう・じゅん)の九成宮醴泉銘から、和・景・明がフィットしました。景と明は今日の活字とは形が異なりますが、古への名作にある文字を用いて表現します。
②は、行書ですが、これも米芾(べい・ふつ)の中にすべてありましたので、これを用いました。米芾もいわゆる王羲之系の中に入ります。むしろ、王羲之継承の第一人者と言って良いと思いますので、範書の中に王羲之の形を挿入しても構いません。
③は、草書体です。統一した古典作品によるものではなく、連綿線を多用しながら、頭部や左サイドを広くすることを心がけて書きました。
④は、小篆での表現です 。明のヘンは日ではなく、窓の形です。月の光が窓に入って来るのを明るく感じた古代人の感性が窺えます。

[岡田明洋]