選者選評
【毛筆】石神澄璇 【硬筆】鈴木白峰
毛筆
※作品は押すと単体で表示されます
【選出所感】
四年生の「温泉」で気づいたことは、 文字が紙の中心に書かれていないということでした。 せっかく良い起筆や、 形良いはらいができていても中心がずれてしまうと作品として台無 しになってしまいます。 基本的に横画の下に接する縦画は半分空けると明るい作品になりま す。 反対に縦画に接する横画の起筆はしっかりと縦画の中からでるよう にすることも心掛けてください。
五年生の「寒風」は「寒」に押しつぶされたような「風」 になっていたのが多かったですね。 横線は縦線に比べて少し細かく書かないとまとまりづらいというこ とでしょう。 カゼガマエの二画目で内側に絞ることが出来なかったかな。 上から三分の一くらいまでは内側に入り、 そこから思い切って右サイドまでカーブしていくと形良く書けます 。
六年生の課題「聖夜」は「夜」 の右払いがあるので中心がとりづらい。「聖」は横画が多いので、 横線を補足しなければいけない。 という四年生と五年生の難しさと共通するところがありましたが、 さすがに六年生はそれを克服する作品が多くありました。 記憶力をアップする為に前日、 前々日の内容を少し復習するという方法がありますが、 まさに皆さんの作品はそれに当てはまるものでした。
四年生の「温泉」で気づいたことは、
五年生の「寒風」は「寒」に押しつぶされたような「風」
六年生の課題「聖夜」は「夜」
硬筆
【選出所感】
四年生の課題はカネヘン、ウマヘン、キヘン、ノギヘン、 イトヘンなどの偏の字が多かったですね。 これらの偏で縦画がある字は、その縦線を少し右にずらすことで、 “偏は横向き、おもてなし”になりますよ。 この言葉を少し復習してから、 二月の課題のカネヘンとアゲツチヘンに活かしてください。また” 口は横を出す。口の中に横線が入ったら縦を出す” が出来ていない子もいましたよ。 これもしっかりチェックしてからお清書をしましょう。
五年生は全体的に下から書き始めている子が多かったね。 積極性を発揮して、ドンドン上から書きましょう。マスのベルト( 高さの2分の1)のラインに、 どの横画が来ているかチェックしましょう。「責」の四画目、「 織」の十一画目、「義」の六画目、「葉」 の八画目は必ずベルトより上に書きましょう。 今回はどの高さから書くかな? とはっきり捉えたら上手に書けたと思います。
六年生は偏と旁の字が多かったのですが「郵・俵・拝・聖」 などで右の空間が広すぎる作品が目立ちました。 つまり字が左に寄っているか、 懐がせまいかのどちらかの欠点があったわけです。
文字の懐は、 ゆったりと広くとると穏やかな優しさが表れる書き振りになります よ。本文の方は、皆さん上手に書けていました。”伝統文化” はみんな掲載レベルでした、六年生から入会してくれた莉奈さん、 寧音さんもしっかり書けていました。これからが楽しみです。
四年生の課題はカネヘン、ウマヘン、キヘン、ノギヘン、
五年生は全体的に下から書き始めている子が多かったね。
六年生は偏と旁の字が多かったのですが「郵・俵・拝・聖」
文字の懐は、