2021年9月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評 岡田明洋

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 四段>
渡邉 寿鶴
筆を入れてから、しっかりとたたせてから進んでいます。
<小4 二段>
小泉 奈央
やわらかな伸びやかな線!入り方もすっきりしています。
<小4 二段>
福島 舞花
墨をたっぷり毛先にふくませて、ゆったりと筆をはこんでいます。
<小5 九段>
青島 和
紙面一杯思い切りの良い元気な作品です。ハネも立派!
<小5 八段>
遠藤 有衣
うらに墨がしっかり入っています。横画グイグイ太く出来たね。
<小5 六段>
末永 実以
筆が躍動しています。自信を持って書くとこうなります。
<小5 三段>
中澤 日菜
細かなところまで注意して、きちんとした字形で書けました。
<小5 4級>
桝谷 望莉
落ち着いて一画ごとに慎重に線を引いていていいね。
<小6 特待生>
深谷 志歩
六年生唯一の特待生。安定感のある字形が魅力です。
<小6 九段>
浦 ひまり
毛先の用い方がとても上手です。線が明るく伸びやかです。
<小6 八段>
長島 楓
とても力強く書けました。名前の風気持ち良い!
<小6 七段>
新村 奏斗
素直な線で気負わず力強い字で好感が持てます。
<小6 六段>
布施 日夏里
本文も名前も正面を向いてキリッとしています。
<小6 四段>
鈴木 紬
一画一画をとても大切に書いて清らかな字が書けました。
【選出所感】
初めて学生部高学年の皆さんの毛筆・硬筆作品の審査・および寸評総評をしました。音羽町の教室内で審査をしますので、どのような審査をしているかは掌握していても、やはり責任審査というものは緊張しますね。
四年生。力をつけてきました。スマホ版は3点ですが、起筆の形、10:30はできていますよ。「火」と「音」の高さがあまりに違うのはやめましょう。いつもお話しているように、文字のおへそがずれてしまいます。「の」を小さく書くことも忘れないようにしましょう。漢字に対して仮りの文字なのですから少し小さく書くといいですよ
「飛行」で難しかったのは、「飛」の一階の左右の空間を同じにすることでした。筆順を間違えると、間違いなく不均等になります。一階を大きく、二階を小さくすることは、頭に叩き込んでください。「飛」と「行」の中心がずれてしまうのも、今回の課題の難しかった点です。学校でも書くと思うので、私のアドバイスを生かして書きましょう。
涼しい風。よく出る「サンズイ」の文字。そして筆の弾力の変化を出すのが難しいカゼカンムリの漢字二文字に対してひらがながクロスしているので比較的書きやすかったと思います。六年生の皆さんは秀作ぞろいでした。あと少しのところでスマホ版になれなくて残念な方も大分いました細い線でしっかりと墨が入ることを意識して書くようになると見映えがするようになります。

硬筆

<小4 三段>
白鳥 快
起筆、少し引くことを覚えました。体感がしっかりしたかな?
<小4 二段>
松本 和奏
岡田の法則が少しおかしいところもあるけど、堂々と書けた。
<小5 九段>
青島 和
安定した線と形!今後は字の周りの白の大きさを考えよう。
<小5 二段>
中澤 日菜
スッキリした線。やや鉛筆を立たせすぎているかな?
<小5 特級>
松村 日和
力むことなく、はらい・はねに気をつけて書けました。
<小5 特級>
一ノ瀬 幸弥
ここ3ヶ月で一番成長しています。やる気が表れている。
<小6 十段>
浦 ひまり
鉛筆の持ち方が良くなったので、右上がりに統一感が出ました。
<小6 十段>
永嶋 祐衣
鉛筆の色が美しい。力を抜くことなく送筆してるんだね。
<小6 九段>
松浦 陽菜
とても、大人のような美しい字形で描かれています。
<小6 七段>
布施 日夏里
縦画見事!卵・後・氷・期はすべて縦画が生きています。
<小6 五段>
川﨑 汐音
垂直に運んだ縦画に安定感があります。「が」の形見て!
<小6 五段>
村田 花音
豊かな線!卵・期・表がトップ3!鉛筆の軸チェンジしよう。
【選出所感】
小学四年生で、こんなに難しい漢字を国語の授業で習っているのですね。埼・潟・機は画数も多く、書き順も間違えやすいので気をつけましょう。ウェブ書道「四季の書」では、各学年の配当漢字の中で、書き順の間違えやすい文字を選んで示しているので、国語の書き順の勉強にもなっていると思います。「君(群の左側)」、「ツチヘン(埼の左側)」、「サンズイ(潟の左側)」、「別の左側」、「キヘン(機の左側)」、「クルマヘン(輪の左側)」で壁を作りましょう。本文は漢字、片仮名、平仮名ともにみんなしっかりと書けていましたよ。
小学五年生は、字形の取りにくい漢字が多かったかな。能・武・破・路など、偏と旁のある文字は組み合わせが崩れてしまいます。また、画数の多い字は少し大きく、画数の少ない字は少し小さくすると紙面が落ち着きますよ。偏に書かれている口はぺちゃんこに書かずに少し、たてながにするように心掛けてください。
小学六年生は漢字が多く大変でした。やはり漢字は垂直の線がしっかり書けていないと不安定な形になりますね。縦画が左に傾いている子は、親指がつきでて、強く握るようにしているのかもしれません。反対に右に傾いている子は人差し指に力を入れて、鉛筆のヘッドを傾けているかもしれません。一度、書き方(鉛筆の握り方)をチェックしてみましょう。