2026年07月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 米芾張季明帖」
気力復何如也

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【手本解説】
張季明帖の中で一番面白くもあり、見映えするのが、今回の、「気力復た何如や」の六文字連綿ではないでしょうか。まさに王献之の中秋帖「中秋・不復不得・相還」二行目が「為即・甚省如何・然・勝」三行目が「人何・慶等・大軍」とわずか三行の草書の尺牘(手紙文)ですが、流れるような美しさを表現しています。
「・」は私が振りましたが、その空間というものはホンのわずかであり、時には文字の中に食い込んだり、隣に位置するように見える書き振りですので、まさに一気呵成の書と言えます。米芾は王献之のそのような表現を自らの血肉として、六文字を一度も紙面から離すことなく揮毫しています。王鐸の連綿草にも言えることですが、実線以上に虚画である連綿線を太く表現することも忘れずに臨書してください。又、”気力復”は比較的蔵鋒気味の運筆をしているのに対し、下部の”何如也”は露鋒気味に入筆し、筆管もやや右に倒したまま運筆している点にも留意して臨書してみて下さい。

[岡田明洋]