条幅部
「周憲王句」
彩檻露濃やかに垂柳湿い、珠簾風静かに落花香ばし
【手本解説】
すべてのお手本がそうなのですが、まずは『墨場必携』か『唐詩選』などにより、撰文をします。当然一種類ではなく幾つか複数の詩文を鉛筆書きします。その中で、一番書きたいと思うものを検字します。その時、特級以下の部でも記したように、正字体(旧字体)で調べることです。
今月は七言二句の月です。つまり、十四文字ですから、一行目が八字、二行目が六字がオーソドックスな形となります。やや、キヘンとサンズイが多い詩文ですが、二行目の冒頭に”簾風静”と見映えの字があること、柳・静などの長脚の文字が適当に上下して配置されている点が、紙面的な美しさを表現出来ると思われました。それも直感的に行書が良いと!ところが、集王聖教序にあるのは半数で、興福寺断碑・十七帖・献之などの書例は皆無でした。蘇軾・米芾の宋代の名家のものもわずかです。王鐸の書例には、すべての文字があったので、多くは、王鐸の形を用いた、行草作となりました。
すべてのお手本がそうなのですが、まずは『墨場必携』か『唐詩選』などにより、撰文をします。当然一種類ではなく幾つか複数の詩文を鉛筆書きします。その中で、一番書きたいと思うものを検字します。その時、特級以下の部でも記したように、正字体(旧字体)で調べることです。
今月は七言二句の月です。つまり、十四文字ですから、一行目が八字、二行目が六字がオーソドックスな形となります。やや、キヘンとサンズイが多い詩文ですが、二行目の冒頭に”簾風静”と見映えの字があること、柳・静などの長脚の文字が適当に上下して配置されている点が、紙面的な美しさを表現出来ると思われました。それも直感的に行書が良いと!ところが、集王聖教序にあるのは半数で、興福寺断碑・十七帖・献之などの書例は皆無でした。蘇軾・米芾の宋代の名家のものもわずかです。王鐸の書例には、すべての文字があったので、多くは、王鐸の形を用いた、行草作となりました。
[岡田明洋]
随意部
【手本解説】
随意部のポイントを書くに当たって、何を書こうかつらつら考えました。私のお弟子さんが書いた参考手本に対しての説明文をつけたところで、毎月そんなに内容の変わるものではないし……。
そこで、十二年ほど前から、友である清水松塢先生が主宰されている「青硯」に寄稿した文章を焼き直して、随想的にこの部で示して行くことを思い付きました。
朝日・現代二十人展のパーティ会場で「内容も分量もすべておまかせ!!」という清水先生らしいお言葉を頂きました。
四月。桜舞う中を新しいランドセルを背負い小学生となるお子さん!是非、正しい筆の握り方をして下さい。以前、余りにヒドイ!スゴイ?筆の持ち方をしていた生徒がいたものですから、注意してみますと、恥ずかしそうに「お箸が持てないのです。」と小声でささやくのです。(つづく)
随意部のポイントを書くに当たって、何を書こうかつらつら考えました。私のお弟子さんが書いた参考手本に対しての説明文をつけたところで、毎月そんなに内容の変わるものではないし……。
そこで、十二年ほど前から、友である清水松塢先生が主宰されている「青硯」に寄稿した文章を焼き直して、随想的にこの部で示して行くことを思い付きました。
朝日・現代二十人展のパーティ会場で「内容も分量もすべておまかせ!!」という清水先生らしいお言葉を頂きました。
四月。桜舞う中を新しいランドセルを背負い小学生となるお子さん!是非、正しい筆の握り方をして下さい。以前、余りにヒドイ!スゴイ?筆の持ち方をしていた生徒がいたものですから、注意してみますと、恥ずかしそうに「お箸が持てないのです。」と小声でささやくのです。(つづく)
[岡田明洋]
実用書部
四万十市香美松山
若鮎釣る松浦の川の川なみのなみにし思はば恋ひめやも

【手本解説】
「若」クサカンムリの行書は、ソ・ーのように書くことが多いです。省略され、おしゃれに見えます。右の筆順も連綿線を用いることで確認できますね。
「鮎」の下部の点の部分も一本線で描いてしまいます。
「松」キヘンの四画目の省略、公の連続した運筆の表現。よく出る形ですから、手になじませて下さい。
「浦」サンズイの形、甫をサンズイより下げないように心掛けて下さい。
「恩・恋」心の形を変化させれば良かったと悔やんでいます。
「川なみの」のなみは大小。「なみにし」のなみは小大の形。「なみにし」「ひめ」「やも」は傾斜させて流れを生むように工夫しました。
「の」の三つの字形をもっと変化させても良かったかもしれません。「はば」も面白くありませんでした。
「若」クサカンムリの行書は、ソ・ーのように書くことが多いです。省略され、おしゃれに見えます。右の筆順も連綿線を用いることで確認できますね。
「鮎」の下部の点の部分も一本線で描いてしまいます。
「松」キヘンの四画目の省略、公の連続した運筆の表現。よく出る形ですから、手になじませて下さい。
「浦」サンズイの形、甫をサンズイより下げないように心掛けて下さい。
「恩・恋」心の形を変化させれば良かったと悔やんでいます。
「川なみの」のなみは大小。「なみにし」のなみは小大の形。「なみにし」「ひめ」「やも」は傾斜させて流れを生むように工夫しました。
「の」の三つの字形をもっと変化させても良かったかもしれません。「はば」も面白くありませんでした。
[岡田明洋]




