2025年08月 優秀作品【小学校高学年】

選者選評
【毛筆】大村清琴 【硬筆】鈴木白峰

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

<小4 六段>
髙橋 太瑛
横画同士の間隔を均等にし、すっきりとまとめました。
<小4 五段>
小野 朔
横画の少し右上がりがうまく書けのびのびとした作です。
<小4 四段>
孫 煒懿
たて画を太く横画を細く表情豊かな作品です。
<小4 初段>
四田 圭
画と画の接し方に気を配り落ち着いた作品になりました。
<小5 九段>
平野 世津子
「波」の最終画の右払いに広く大きな海の情景が浮かびます。
<小5 八段>
川原 範幸
ていねいな書き方の中に字形を整える心構えを感じます。
<小5 八段>
榎本 美咲
半紙いっぱいに大きく堂々と書いています。
<小5 八段>
坂田 愛純
すっきりとした作品でリズミカルな筆の動きを感じます。
<小5 特級>
木田 日菜子
ていねいな書きぶりで一画の中に線の変化が生まれました。
<小6 十段>
貞松 杏
太く力強い線がありつつも適当な大きさにまとめました。
<小6 八段>
竹内 天花
特に「夏」の5・6画目の終筆が素晴らしいです。
<小6 七段>
佐野 華音
はらいの最後がとてもきれいにまとまっています。
<小6 七段>
杉山 林檎
墨量たっぷりで細い線の中に重厚な感じが表れています。
<小6 五段>
望月 寧
まっすぐに伸びた横画に几帳面さが表れた作品です。
【選出所感】
「白馬」こう筆の四年生の選出所感の文章に「落ち着いてじっくりとお手本を見てください」と書きましたが、毛筆でも落ち着きが足りないのがわかってしまいました。①馬の四画目と五角目を短く書いていない子②ガサガサで終わってしまっている子。①はお手本を見ていないのです。②ははや書きをしているのです。
「大きな波」こう筆の五年生の文章でも褒めましたが、大の一画目がガサガサで終わっている作品は一点もありませんでした。これは気持ちが落ち着いて集中しているあらわれです。波のサンズイと皮の組み合わせがおかしくて、扁平になったり、横広になったりして不安定だったのが残念でした。
「初夏」初は二棟の文字、夏は三階建ての文字です。このような字面(じづら)は形のうえで違う要素があるので、見映えするかと思ったのですが、皆さんの作品は、やや小粒だったようです。もう少し大胆に書きたかったですね。夏の目とノが離れている作品もありました。残念です。

[岡田明洋]

硬筆

<小4 五段>
小野 朔
筆圧があってどうどうとしています。ひらがなが美しい。
<小4 三段>
孫 煒懿
横画が多い漢字も間隔をそろえてしっかり書けました。
<小5 九段>
平野 世津子
明るい強さがあります。少し右上がりになっています。
<小5 五段>
青木 理緒
名前まで気を抜かずに丁寧にかけました。
<小5 初段>
山口 紗幸
わくの中心を意識し、文字の大きさがそろっています。
<小5 4級>
李 昭源
一文字一文字、十分な筆圧で丁寧にかけています。
<小6 十段>
貞松 杏
小ぶりながら力強い線で上手にまとめました。
<小6 九段>
竹内 天花
漢字もひらがなもおおきさがあり、明るい作品です。
<小6 八段>
浅山 佳槻
文字のルールがしっかり頭に入っていますね。
<小6 五段>
𠮷永 太陽
太い文字で丁寧にかいた存在感のある作品です。
<小6 五段>
杉山 林檎
起筆にメリハリがあり、大きく安定感のある文字です。
<小6 四段>
原田 和虹
大きく立派にかけました。少し左に傾いています。
【選出所感】
四年生の皆さんも三年生こう筆の選出所感の文章を読んでください。きっと五分以内で書いている子がいると思います。ちゃっちゃと書いている子、だらだらと書いている子。ぬるぬるとした線を引いている子。字を見るとわかってしまいますよ。落ち着いてじっくりとお手本を見てください。書き終わったら、線と線のくっつき具合をチェックしてください。
五年生のみなさん。一学年違うだけですが、皆さんの意識はとてもしっかりしているように思います。掲載されなかった子でも、一字ずつ見れば素晴らしい字を書いている子もいますよ。全体的に見ると少し鉛筆の色が薄いように思えます。筆圧を少し強めにしたらどうでしょう。
六年生も良い取り組みですが、消しゴムを使っている子がいます。練習の時、字の欠点を見つけて直すことはしても良いと思いますが、お清書の一枚はもっと集中して、一本の線、一字の形に気を付けて、真剣勝負で書きましょう。

[岡田明洋]