2024年07月 お手本【一般 臨書部】

臨書部

「臨 蘭亭序」
也群賢畢


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「也」の一画目はやや蔵鋒気味の入筆ですが、これなどは米芾の書法と言えます。米芾は、唐の顔真卿の書を最初に学んだということですから、必然的に蔵鋒、円筆の起筆が多用されているのだと思います。八柱第三本は規則性がある楷書のような入筆がはっきりわかる「也」三本の入画です。
「群」の最終縦画はこの第二本を見ても、第三本を見ても、線が二本に割れています。すごい筆圧です。私が書いたものはそうはなりえません。ですが、筆圧はかけようと工夫しています。縦画の起筆で軸の下の指で筆管をついて、少し手首を下げるようにして肘を後ろに引きます。軸のヘッドが右肩口に向くようにすると筆圧が強くなります。文章では、上手に説明できかねますが、あれこれ試してみてください。
「賢」は右上の臣をゆったり構えること。「畢」は私の書いたものよりもっと細い線で書いてください。縦画より左サイドが広いことは見逃さないようにしましょう。