2024年01月　優秀作品【小学校高学年】

2024年1月14日

選者選評
【毛筆】佐藤綵雲【硬筆】大村清琴

毛筆

※作品は押すと単体で表示されます

【選出所感】
「白銀」同じ縦線でも垂直に引く線と、すこし内側にしぼる縦線の違いがまだ表現されていませんでした。画数の多い少ないのちがいと線の細い太いの関係が分かるとまだ作品が良くなります。又、横線と横線の空間の広さを均等にしたかったね。
「寒い北風」難しい課題だと思いましたが、一文字目と四文字目が画数の多い漢字で、二文字目と三文字目が平仮名と画数の少ない漢字だったので、画数の多い少ないがクロスしていました。そのため、良い作品が多かったようです。かぜがまえの右サイドは、三分の一まで内側に絞って、それからはそとに向います。中の虫は下にぶらさがらないようにしましょう。
「新雪」は、みなさんとても起筆がしっかりとして、美しい４５度でした。ただし収筆が丸くなったり、下にお団子を作ってしまった子がいましたね。起筆の角度と、収筆の角度が同じになると更によくなります。一本の線の肥そう（太い細い）の変化をどのような筆遣いでやるか考えてみましょう。

［岡田明洋］

硬筆

【選出所感】
四年生のみなさんもまだ文字の形に注意しながら丁寧に書くことが出来ていない子がいますよ。例えば「無」の横線で一番長い線は三画目の横線ですよ。八画目の横線を一番長く書いている子が何人かいました。点や線の長さの違いや方向の違いにもっと注意しましょう。
五年生の書き順要チェックの字は「版・犯・慣・波」です。まだ貝・言・日の下の線が交わっていない子もいますよ。偏の大半は、中心線（せぼね）までいきませんよ。旁（つくり）に対してゆずりあいをしている偏の形をよく観察してください。
六年生になると中学で習う行書に移行する為にすこし書く速さを上げたいところですが、文字の組み立てが雑な子は、やはり”丁寧”に書く。お手本を観察することを優先しましょう。手だけが勝手に動くのではなく、よく見て、しっかり考えて、落ち着いて指を動かしましょう。

［岡田明洋］


<小4 七段>貞松　杏墨量も筆圧も良い。「金」ヘンも氏名も上手に書けている。	<小4 二段>𠮷永　太陽紙面の中央にしっかりとした線で字形も良く書けました。

<小4 1級>望月　寧起筆、転折よし。「白」の三画目の出す所よく出来ています。	<小4 3級>原田　和虹のびやかな線でゆったりとした作品になりました。

<小5 特待生>深谷　ゆり仮名の「い」「風」の二画目がとても良い感じに書けている。	<小5 十段> 長岡　璃奈四文字の大きさを考えながら紙面をまとめた。

<小5 六段>平野　真千子文字と空間の取り方が良い。「い」の形が、み力的です。	<小5 四段>塩見　心少し細めの線ですが、ゆっくりていねいに書きました。

<小6 九段>渡邉　寿鶴筆づかいきりっとした線で落ちついた感じが良い。	<小6 八段>福島　舞花最初から最後まで、ていねいですっきりした仕上がり。

<小6 八段>村田　星夜すべてのせんが丁寧できれいな風景が思い浮かべられます。	<小6 七段>青木　史織紙面いっぱい堂々と書かれている。氏名も立派です。

<小6 六段>村田　蒼空何かあたたかさを感じさせる軟らかな線がいいな。	<小6 二段>小野　奏大きな文字で紙面を上手に使い、雄大な作。


<小4 五段>竹内　天花横やなな目の線の向きや間かくなど細かい所に気をつけました。	<小4 四段>土切　仁湖右はらいがきちんと書けた。堂々とした作品です。

<小4 初段>杉山　林檎一画一画に心をこめてていねいに取り組みました。	<小5 特待生>青島　歩基本に忠実に、心穏やかな取り組みが感じられます。

<小5 特待生>深谷　ゆりよりすばらしい文字、作品へと向かう意欲が表れています。	<小5 十段>長岡　璃奈一画一画を確かめるように集中して書いた作です。

<小5 六段>松村　直太朗力を入れすぎることなく伸び伸びとした作品です。	<小6 特待生>渡邉　寿鶴自信に満ちた堂々とした作品。すばらしいです。

<小6 七段>青木　史織漢字は大きく、平がなはやや小さく、統一感が表れています。	<小6 七段>福島　舞花まっすぐなたて線に気が引きしまる感じがします。

<小6 六段>中司　沙英画と画の接点、交わりに注意を払ったしっかりとした作です。	<小6 1級>小嶋　明里落ち着いた雰囲気の中に、生き生きとした線を捉えます。

2024年01月 優秀作品【小学校高学年】

毛筆

硬筆

2024年01月　優秀作品【小学校高学年】