臨書部
「臨 関中本千字文」 閏餘もて歳を成し、律呂は・・・ |
上半期の前半3か月で半紙臨書課題として説明してきました、 関中本千字文を再び学書していきます。
繰り返しになりますので、今回からは、 範書課題の文字について解説していきましょう。
「閏」 モンガマエの接筆を唐代楷書のようにしっかりと組んでいないこと は一目瞭然ですね。だらしなく思う方もいると思いますが、 王羲之の楷書と言われる黄庭経、楽毅論を見ましても、 文字の中に風が入るようにスキマが出来ています。 クニガマエなども右上の転折以外の三か所はすべて離れています。 このような風韻を大切に表現してください。
「餘」は「余」の旧字体です。食の余(あま) ることをいいました。すべての残余のものをいい、また、 ことが終わったのちも、その趣の存することを余韻といいます。「 食」の接筆も「閏」と同様で、 点画が離れていることに注意しましょう。
「成」伸びやかな「戈」に魅力を感じます。「歳」 の「戈」と同じような曲線ですが、「成」のほうが、 行意をも表現しているようで、 細さをも強さと共に表出しなければなりません。
「歳」の山は左上が広くとってあるのも唐楷とは違う、 隷書のような左サイドの広がりを優先させる力加減となっています 。
「律」は分間布白がしっかりしています。 横線の間隔を均一にとりましょう。
「召」今は刀と書きますが、本来は人と口とに従います。 人が上から降下する形。霊の降りるのを召といいました。 招の初文です。
繰り返しになりますので、今回からは、
「閏」
「餘」は「余」の旧字体です。食の余(あま)
「成」伸びやかな「戈」に魅力を感じます。「歳」
「歳」の山は左上が広くとってあるのも唐楷とは違う、
「律」は分間布白がしっかりしています。
「召」今は刀と書きますが、本来は人と口とに従います。