選者選評
【毛筆】野々山鶴僊 【硬筆】望月碧雲
毛筆
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【選出所感】
中学生の行書が本当になめらかなものになりました。 ここ半年くらい「 左払いは自分の鼻の方に筆管を向けて払おう」と言ってきましたが、 その言葉の裏付けとなるような文章を見つけてきたことは、 一般の級の部の選出所感に記しました。少しかみ砕いて、 中学生の皆さんに述べてみようと思います。
中学生の行書が本当になめらかなものになりました。
筆遣いに俯仰法(ふぎょうほう)というものがあります。
硬筆
【選出所感】
中学一年生のお手本の中の「気」と「渡」 はあまりにも連綿が強すぎて難しかったですね。 もう少し字画が明瞭なお手本にしないといけなかったですね。 ただ、それ以外はしっかり書けていました。「天」と「春」 の右払いは、だんだん力をいれて太くなるようにしたいですね。 毛筆とは異なり、 俯せてから人差し指の力を入れて徐々に圧力をかけていけばよいの です、やや、平仮名に圧力を入れすぎている感じがしました。
中学二・三年生の課題には、「霽」や「濃」 などの画数の多い文字が入っていましたが、 このような時はマスからはみ出しても構いません。 むしろマスの中に小さく入れるよりは、 長い線は思い切ってマスを破るようなつもりで、 文字の大小の変化をつけてみても良いのでしょうね。行書は、 楷書的な行書やらつづけた線を多用したもの、また、 反対に省略の形をしたものなど、沢山のスタイルがありますから、 その変化を楽しみましょう。
中学一年生のお手本の中の「気」と「渡」
中学二・三年生の課題には、「霽」や「濃」